イギリスのバスの特徴といえば、「古い・汚い・こない」のまず3点。
「古い」に関しては、だいぶん改善されてきていますが、それでも
「まだまだ現役。がんばりますけんねー」
と古いエンジンをぶすぶすきーきー言わせながら、坂道なんかだと「ああ、このまま止まるんじゃ?」と乗客を不安の渦に巻き込みつつ走るバスも依然として多いです。
「汚い」に関しては、バスチケット(ヨークシャーのバスは料金前払いで、その時に細長いバスチケットを機械からちぎり取るシステム)、クリスプスの空き袋、噛んだガムの散乱など。
あと雨が多いので、そういつも洗車しているわけにもいかないらしく、雨が続くと乗るバス全て泥ハネで窓から外が全く見られない密室状態、ということもあります。
そして、一番困るのがたまに「こない」こと。「遅れる」ではなくて本当に「こない」のです。別に前もってバス停に告知されるわけでもなく、突然いつもくるはずのバスがその日は来なかったりして、次の時間のバスが来るまで寒風の中30分待つということもイギリスではアリだったりします。
ここまではバス自体の特徴です。では、乗客側はどうか。
これもなかなか観察し甲斐があります。
イギリスのバスの掟には「乗りたいときは手を上げてバスを止める」(バスステーションの場合を除く)というのがあります。
日本のようにバス停に立っていれば前を通るバスは自動的に止まってくれるというようにはいきません。なので、まずバスが近づいてきたら正面に表示されてるルート番号を必死に確認して(目の悪い人は大変不利です)、乗りたいバスであればヒッチハイクよろしく片手を道路側にひょいっと水平にあげます。
簡単ですね。
ただここで問題がひとつだけあります。それは「誰が止めるか」ということ。
一人で待っているなら自分がすればいいことです。では複数の人がそこにいた場合はどうするのか? この辺が微妙になってきます。
「列の先頭の人が代表して手を上げる」
というのが基本的なルールなのですが、必ずしも先頭の人があなたと同じバスに乗りたいとは限りません。そうなるともうお互いなんとなく様子を見て探り合うしかないのです。
通勤時間の朝夕などはだいたい毎日おなじ顔ぶれなので、誰が同じバスなのかはすぐにわかるようになるのですが、それ以外の時間帯ではバスが近づくと
「誰?誰が止めんの? あんた? え、わたし!?」
というように無言でお互い牽制しあう風景がよく見られます。
このおかげでわたしは何度か間違ったバスを止めたり、乗りたいバスに素通りされたりしています。
誰も乗りたい人がいなければ止まる必要が無いので時間の節約になるのはよく理解できるんですが、頼むから人がいたら止まってくれ〜っ、と思っているのはわたしだけじゃないはず。
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